取り組み

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医療技術の向上に向けて

第39回日本高次脳機能障害学会学術総会で発表しました① 2015/12/18

12月10日~11日に開催された第39回日本高次脳機能障害学会学術総会に参加し、ポスター発表を行ってきました。

私が行ったポスター発表のテーマは表情認知です。私たちは、他者とコミュニケーションをとる時、しぐさや声色といった様々な情報から、相手が今どのような精神・感情状態であるのかを把握しているかと思います。その情報の中で欠かすことが出来ないのが表情です。相手の表情を正しく認識する、この表情認知能力というのは、私たちのコミュニケーションを円滑にする大切な基盤の1つとされています。今回は、そんな表情認知能力を測定する課題において低下が示された症例の表情認知特徴を発表しました。

これまで勉強会や家族会など、何度か人前で発表する機会を頂いてきましたが、学会でのポスター発表はそれらとはまた違った緊張感がありました。発表当日は朝から緊張し、発表時間が近づくにつれてだんだんと胃が痛くなってきました。発表中もかなり緊張しており、持っていた指し棒が震えてしまいましたが、発表自体はすんなりと無事に終えることが出来ました。その後は他の方のポスター発表を聴講していたのですが、とても興味深い研究内容が多く、勉強になりました。また、自分の発表と他の先生方の発表を比べることで今後の課題点も見つかったため、次回の発表は今回よりもより良い物にしたいと思います。

学会自体は参加者が多く、私が参加したワークショップや特別講義などの会場は聴講者の方で溢れかえっており、内容をゆっくり聞くということは難しかったですが、とても有意義な時間でした。自分自身の知識を深められるだけでなく、研究を臨床へ応用していく方法を考える切っ掛けにもなり、たくさんの刺激を得られた2日間でした。今後も学会参加や学会発表を積極的に行っていきたいです。

心理士 西