取り組み

取り組み

地域の皆様に愛される安全で質の高い病院づくりに日々取り組んでいます

好きの集まる取り組み

6階病棟クリスマス会を終えて 2014/12/20

12月18日(木)、回復期病棟レクリエーションとして少し早めの『クリスマス会』が開催されました。患者さま、病棟スタッフ、リハビリスタッフが2チームに分かれ、風船入れ競争、プレゼント早回しリレーなどなど・・・盛りだくさんのクリスマスに似合ったレクがおこなわれました。

しかし、私はというと、終盤になるにつれて緊張していきました。
その理由は、今回レクの締めとして楽器演奏、ジングルベルの合唱をおこなったのですが、私の担当させて頂いている患者さまが始めの挨拶と合奏の指揮をすることになったからです。発表が決まった1か月前から本番に向け何度も一緒に練習をしていきました。とても積極的、意欲的に練習をされ、笑顔も多くみられていました。

しかし、この患者さまはレクへの参加が決定する前は、疾患に対する不安や受容が難しく、夜中に泣いていたり、リハビリ中も活気がないといった様子でした。私自身、少しでも意欲をもって出来るリハビリはないかと悩んでいました。そして、先輩からのアドバイスにより今回のレク参加が決まりました。

今回のような意欲向上に繋げることが出来たのは“大勢の前で発表をする”という具体的な目標をもてたことと、入院前の患者さまの生活環境が一致したことによるものだと思います。また、リハビリスタッフからの声掛けではなく、本人が自発的に振付を行ったり他者に対して感謝の言葉を述べたりなど普段のリハビリでは見られない姿を引き出すきっかけにもなりました。

退院前に患者さまが「嬉しいけど、やっぱりさみしいよね。でも本当にありがとう。」と嬉し泣きをしながらおっしゃいました。私が初めから担当させていただいた患者さまであったこともあり、すごく心に響いたと同時に最後に病棟レクに参加して頂いて良かったと感じました。

今回担当させていただいた患者さまに限らず、病棟レクを通して少しでも楽しかったと感じられる、心境変化があった方もおられると思います。他者と協力して何かをすると普段とは異なる患者さまの表情、反応が発見出来ます。反応も十人十色・・・ 。患者さま1人1人にあったリハビリが出来るよう成長してきたいと思います。

言語聴覚士 石川