院長就任あいさつ

 本年4月1日から井野口千秋先生の後任として、社会医療法人 千秋会 井野口病院の院長に就任しました井藤久雄です。この場を借りまして、皆様に自己紹介を含め、ご挨拶申し上げます。

 私は平成4年9月、広島大学医学部から鳥取大学医学部に奉職しました。44歳でした。鳥取では24年7ヶ月の長きにわたり、教育・研究・医療そして社会活動の領域で多種多様な任務を与えていただき、自由度の高い充実した日々を過ごすことができました。平成15年度からは医学部長、その後、鳥取大学副学長・理事あるいは県立病院長などの任務を与えられ「ほとんど管理職 時々病理医」の状態でした。

 井野口病院は私にとって、広島大学医学部、ドイツ・ハノーファー医科大学(四年間) 、呉共済病院(四年間)、鳥取大学医学部、鳥取県立厚生病院(四年間)に続く六番目の任地です。広島で育った私ではありますが、病理医、長い不在、少子高齢化そして激変する医療・介護制度など、不安要因は少なくありませんが、院内外での活動域を徐々に拡大していきたい、と考えております。幸い、広島には多くの知己を得ており、激励の言葉をいただいております。

井藤院長

医療・介護の2025年問題。この年、団塊の世代が後期高齢者となり、2200万人、5人に1人が75歳という超高齢社会が到来します。このため、国は2014年に「医療介護総合促進法」を施行、地域特性を考慮した医療構想が策定されました。具体的には「病院完結型」から「地域完結型」への変換であり、継続的な在宅医療・介護の提供を行う「地域包括ケアシステム」の構築です。

 井野口病院は前院長、井野口千秋先生のご指導により、4つの病棟が異なる機能を持ったケアミックス型の形態をとっており、それにより、多様な医療ニーズへの対応が可能となっています。特に、リハビリテーションの充実ぶりは瞠目すべきものがあります。疾病構造の変化により、多職種のスタッフが医療・看護・介護に対応する時代になっています。あらゆる職場で小さな改善を日々積み重ねて、大きな成果に結びつける姿勢が重要です。全職員の協力と献身により井野口病院の発展に尽力して、地域に良質な医療・看護を提供することにより社会貢献を果たす所存です。関係者の皆様のご支援、ご指導を伏してお願いします。

院長 井藤 久雄

プロフィール

病理専門医、細胞診専門医・指導医。広島市出身。昭和49年(1974年)広島大学医学部卒業。平成4年(1992年)より鳥取大学医学部 第一病理(現 器官病理学分野)の教授に着任。その後は教育・研究・医療・社会活動などの領域で活躍し、鳥取大学医学部長、鳥取大学副学長・理事、そして鳥取県立厚生病院 院長などを歴任する。